意外と多く聞かれる

膝の痛みにアイシング

患者さんから聞かれることが多い質問。
痛いときは温めた方がいいのか冷やした方がいいのか。

答えは・・・

ひどい答えになるけど「場合によります」

「痛みの原因」や「痛くなってからの時間経過」で答えが真逆になるからです。

ちなみに温めるか冷やすかの判断を誤った場合でも2度と治らなくなるってことはほぼありませんが、痛い場所が広がる・痛みが強くなる・治りが悪くなるということが起こるので、しっかり見極めができるようになりましょう。

また痛めた直後やハッキリとしない場合には自分だけで判断せずに必ず医師の診察を受けましょう。

急性なのか、慢性なのか

まずはその痛みの時期を判断します。「急性期」か「慢性期」か。

急性期は痛くなった直後で状態が変化しやすい時期のことです。

その時期は炎症の反応が起こっていて、腫れていて熱を持っていて触らなくても痛いし触るとさらに痛いという状態にある時期。

慢性期は痛みが残ってるけど状況としては安定している時期のことです。

こっちは炎症自体はおさまっているけど痛めた箇所や関連する部分が機能不全に陥っていて、筋肉が固まって血流の不足が起きている時期。

急性期の対応

痛めた直後の急性期。
こちらは炎症反応があるのでできる限り早く冷やすことが正解です。

炎っていう漢字を見てもわかる通り、症状が燃え広がっているので鎮火が必要なんです。

冷やしてあげると痛みの広がりを抑えることができます。また強い痛みを感じるセンサーは温かい方が働きが良いので、温かいとより痛く感じ、冷やすと比較的痛みが収まります。

この時期に誤って温めてしまうと火に油を注ぐようなもので、炎症の反応が強くなって、痛い範囲が広がって痛みがより強くなっていきます。

お風呂はサッとシャワーのみで終わらせると良いでしょう。

◾️余談「RICE(ライス)」と「POLICE(ポリス)」

急性期の対処方に「RICE」というものがあります。

Rest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)、これらの頭文字をとったもので様々な急性期の処置の基本とされていました。

最近は完全安静よりも管理された最適な負荷を与える方が治りが早いとされていてRの安静をProtection(保護)Optimal Loading(最適な負荷)に変えて「POLICE」とするように変わってきました。

Protection(保護)は痛めたところを装具などで保護して、もう一度痛めたり悪化を防ぐこと。Optimal Loading(最適な負荷)は早くから適切な負荷をかけて組織修復を促すこと。

適切な負荷や保護は専門の医師等の診断を受けて、慎重に行う必要がありますので、急性期に該当する痛みや怪我はIceをしつつ早めに相談にいきましょう。

慢性期の対応

次は慢性期です。慢性期には炎症はおさまっています。炎症がなくなったけど痛めた場所とか関連する場所が血流不足に陥っている状態。

この時期には温めて血流を改善させ、痛んだ局所に十分な酸素と栄養が行き届くようにしてあげることが重要です。

十分な酸素と栄養があれば痛みを起こす物質も細胞から捨てやすくなりますので、重だるいような痛みが抜けるんです。またこの時期であればマッサージを受けることで痛みが軽減することも多くあります。

お風呂は38℃〜40℃ぐらいのぬるめのお風呂にゆっくりと浸かってください。温度が高いと熱が深部まで伝わる前に熱くて出たくなっちゃいます。

いつまでが急性期なの??

人によって、また場合によっても異なってきますが、だいたい痛めてから2〜3日までが急性期にあたるとされています。1日ぐらい余裕を持って4日間は冷やしておくと良いでしょう。

そこから先は触診です。触ってみて痛めた部分と他の部分との温度の違いを比べます。触り方は手のひらじゃなくて、手の甲側で触った方が温度を比べやすいです。

痛めたところが熱く感じられる場合は冷やします。変わらなければ温めてもOK。

▼まとめ「痛いときは温める?冷やす?」

・急性期は冷やす、慢性期は温める

・痛めてから2〜3日、余裕を持って4日程度は冷やした方がいい

・触ってみて熱く感じれば冷やす、そうじゃなきゃ温める

・急性期のお風呂はシャワーをサッと、慢性期のお風呂はぬるめでゆっくり

以上です。

このブログでは肩こりや腰痛にお悩みの方が少しでもラクになるような情報をお伝えしていきます。次の記事もご期待ください。