意外と知らない「整体のこと」
通っちゃダメそうなところ
資格は?
年収は?

気になる色々についてお答えします

「そもそも整体って何?」
「どこがいいかわからない」
「毎回高いお金払ってるし相当儲かるんじゃ?」
「どうやったら整体師になれるの?」

気になるポイントを解決できればと思います。

通っていいお店とそうじゃないところ

他院の批判みたいになりそうなのであまり詳しくは書きません。ただこれを読んでいただいた方も一度立ち止まって、本当に自分のためを思ってくれているお店かを判断していただければと思って書いています。

やめておいた方がいいお店
(批判じゃないよ!誤解しないでね!)

  • 民間資格のみ、あるいは無資格


    ごく稀にすごい人もいるけど基本的にはそうじゃなくて残念な思いをすることが多い印象。そして事故が多く報告されているのは無資格での施術です。自分も首を2週間程度動かせないぐらいのダメージを負ったこともあります。今考えるとそもそも知識と修行不足だったんでしょう。




  • すごく安い

    安いなりの理由があります。施術してくれる人が日本語を話せないこともあります。何かあっても責任を取ってくれることはまずないでしょう。危ないです。




  • 口コミの数がエグい

    1年とか2年の間に何千件みたいな。そんなお客さん入るなら無理に宣伝になりそうな口コミを書いてもらわなくても良くない?というようなお店。他にもお店がいっぱいあってそっちも口コミがいっぱいなので、もしかして中の人たちが書いてるんじゃ?って思ってしまうお店は基本的にお金儲けがお上手なので、必要以上にいっぱいお金を払ってしまっているかもしれませんね。




  • 口コミのタイミングがおかしい

    悪い評価のすぐ後にめっちゃ高い評価が数件必ず入っている。本当にすぐ対応するんだなっていうのが日付から見えてきたりします。個人的にはこういうお店は一番怖いと感じます。ハッキリ言ってしまうと絶対に行かない方がいいお店です。不快にさせる何かが起こりやすい上に、万が一何かあっても口裏を合わせて隠蔽される可能性もあるのでこの手の店は一番避けてほしいかも。




  • 高い改善率を謳っている

    「改善率98%!!!」この文言に疑問を抱かず「すごいところだ!」と思ってしまう方はもしかしたら要らない回数券や無駄に高い方のコースにさせられてるかもしれません。改善率ってなんだろう?誰がどうやって調べるんですか?ちょっと軽くなってれば改善?諸々疑問はつきませんが、誰も調べられないような文言を大々的に掲げるお店は正直信用するのが難しいです。




  • 地域No. 1的な広告がある

    ◯◯地区の口コミNo.1みたいな。ランキング的なやつはそのサイトにお金払うと上位表示されます。一番上になると毎月すごいお金が発生するんですが、その費用は当然お客さまから回収されることになります。本来の技術料の他に広告料まで負担するのは無駄に思えます。




  • 論理的な説明なしで謎の原因を言い出す

    腰の痛みがご先祖様のせい?ツボとか買わなきゃダメですか?みたいなところ。ちゃんと何がどうなってそこに原因があるかを論理立てて説明してもらえるところが良いです。

通った方がいいお店
(宣伝じゃないよ!誤解しないでね!)

  • 理学療法士とか柔道整復師とか国家資格をもってる

    国家資格持ってても下手な人もいるけど少なくとも3年以上解剖学とか勉強するので何をすると危険かはわかってるはず。あと救ってもらった経験があったり、単純に身体に興味のある人が多かったりするからハズレが少ないです。




  • 手技のこだわりがエグい

    そんな熱い説明いる?ってぐらい長い説明したりする。でも何とか良くしたい感がすごいのでそういうお店好き。




  • エキテンとかホットペッパーとかeparkとかに上位表示されない

    上位表示されるにはすごくお金かかります。お客さんから回収することになるぐらいなら表示されなくてもいいやっていうお店。




  • 少人数制

    前回との差に気づいてもらいやすい。施術者が変わると面倒が増える。誰?ってなると身体固まるので施術者の少ないところ。



  • 予約方法が面倒&webサイトが地味

    便利な予約サイトは導入費用とか月額がまあまあ高いので上位表示の話と一緒です。webサイトはちょっと知識があれば形は整えられるけどカッコよさげなシュッとしたページはお金かかります。地味なページだったり、予約が電話しかなかったりLINEのみだったり。お客さんから回収することになるぐらいならちょっと不便でもいいってところの方が手技のこだわりが深かったりします。


思ったよりしっかり書いちゃいました。ちなみにこれでもごく一部です。

わかっていただきたいのは「批判したいわけじゃない」ってこと。ちゃんと自分のためになるお店かどうか。お客さんのためと言いながらお客さんを食い物にするようなお店じゃないか。そんなことを少しだけ考えてみてほしいということが伝わればいいかなと思います。

儲かるの?
整体師の年収や新規参入について


一回に払うお金が高いので儲かってると思われがちですが、年収で言えば何処かに雇われるなら300〜450万円程度でしょう。自分で経営をすると200万円〜3000万円といったところでしょうか。


ベッド数が多く安く良いものを提供できるお店やごく一部の整体師さんは儲かっているかもしれませんが、そこまで抜群に稼げる商売ではないように思います。


無資格で出せるからか市場は超レッドオーシャンです。周りを見渡せばライバルばかり。相当な資金力があるなど武器がない限り、新規参入は厳しいと言わざるを得ません。


また近年では、理学療法士や柔道整復師といった国家資格を持った人が整体院として開業するケースが増えてきました。(当院も鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格者が施術をしている整体院です)


知識や技術に優れる方が勝ちやすい傾向にあります。しかしそれ以外の武器を用意すれば勝てる要素はたくさんあるはずです。そのあたりをうまく見つけられるといいかもしれません。


そんな感じの業界なので経営については慎重に検討をする必要があると思います。そうしないと平均以下どころか即廃業という残念な結果となることもあり得ます。

整体について色々

ーーーー整体という言葉の変遷ーーーー


昔は海外の徒手療法を表す言葉


少し前は法律をかいくぐるための言葉


今は、基本的には道具を使わないで
身体に何かしてちょっと調子を良くする方法
あるいはそういったカテゴリーのことを示す言葉

※経緯についてはややこしいので適当に流して読んでください



大正時代にアメリカで生まれた徒手療法オステオパシー。このオステオパシーを日本語訳するときに初めて「整体」という言葉が使われました。日本に「整体」という言葉が初めて登場したのは大正時代かそのちょっと後のことです。


最初は「オステオパシー = 整体」とごくシンプルな構図だったのに、同時期にアメリカで生まれたカイロプラクティックやスポンディロセラピーなど海外の徒手療法も同じように「整体」と訳されてしまい、速攻で整体という言葉が乱れます。


海外の謎の手技をひとまとめに「整体」と翻訳しちゃったことが原因で、生まれてすぐ「整体」は文字や言葉だけじゃ何を指しているのかもわからなくなりました。



わかるのは「海外の徒手療法を表す言葉」ってことぐらい。


時代は進み、今から何十年か前の話。ある時期から整体院が乱立しはじめます。


本来なら徒手で身体に影響を与えて何かをするには国家資格が必要なんですが、一部のお店は「身体に影響なんて与えていない。だたの娯楽だ」と言い張り無資格でお店を出しまくります。


ただマッサージ等の言葉が使えないので困った一部の店は必死に言葉を探します。そして見つけた言葉が「整体」です。


かつては海外の徒手療法を指す言葉でしたが、のちに法律の網をかいくぐるための言葉となりました。

法律で資格が必要と定められたものを無資格で出せるので当然ですが一気にその数を増やします。


皮肉にもそれにより、より多く語られるようになった「整体」という言葉。


今では法律の元となっている「あん摩・マッサージ・指圧」も「整骨院における手技療法」も「整体」という言葉に飲み込まれていきます。

「整体」はいつの間にか解釈が拡大していき、ここ数年で「身体に何らかの刺激等を与える手技全般およびそのカテゴリー」を表す言葉になりました。


いま現在、整体って何?って聞かれた場合には「身体に何かをして状態を回復させるやつ」という説明をしてあげると間違いがなさそうです。

ーーーー整体の定義とその手技ーーーー

体に対する考え方は100人いれば100通りあるぐらい違います。考え方は違いますが用いる手段は8割以上の先生が指圧や手掌での圧迫などを使っているみたいです。


整体を定義することはめちゃめちゃ難しいので、ちょっと乱暴ですが「定義はない」と思ってもらって構わないです。そもそも海外のいくつかの徒手療法(道具を使わない療法)を訳した言葉が始まりで、その時点で既に複数の考え方や手法が存在してたし、その後も増えまくっているので何が何だかわからないのが整体です。


ちなみに明治あたりから整体のお店があったそうですが、公的な資格を必要としない野放しの状態で、施術する人の技術レベルや医学知識、安全対策が全く定まっておらず、骨折とか脱臼等が起こっていたそうです。現在も同じですね。

ーーーー本当はダメだと思うーーーー

法律では1960年に最高裁が「無免許で医業類似行為を行うことを禁止する」ことが正しいと判示しています。医業類似行為とは「マッサージや鍼灸・柔道整復のような一定の資格を有する者が行わなければ人体に危害を及ぼすおそれのある行為」を指します。


そのため現在の整体・エステ・もみほぐし・ストレッチ等を業として行うためには一定の資格、つまり厚生労働省認定の国家資格を持ってない限りは違法に当たる可能性があります。

-参考-
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律 第一条 医師以外の者で、あん摩、マツサージ若しくは指圧、はり又はきゆうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マツサージ指圧師免許、はり師免許又はきゆう師免許(以下免許という。)を受けなければならない。



無資格の整体等は「人の健康に害を及ぼす行為」ではなくあくまでもリラクゼーションであると主張をしていて、現在も無免許でお店を出せるし働いても問題がない無法地帯です。(やってることはまんま指圧やあん摩・マッサージです)


厚生労働省が発表している施術中の事故についても無免許の整体やもみほぐしが一番多く報告されているので果たして本当に「人の健康に害を及ぼす行為」ではないと言えるかが疑問です。


まあ簡単にいうと、3年勉強して「あん摩マッサージ指圧師」を取った人間からすると適当な整体師が適当な施術で怪我などを負わせることで業界の印象を著しく低下することが悔しくてしょうがないって話です。

整体師になるための資格

なんだか悔しくなって、先走って上の項目で書いてしまったんですが整体師になるための資格はありません。


軽く調べるだけで色々な整体の学校が見つかりました。まあ正確には学校ではないので塾みたいな扱いではあるんですが、そこを卒業するときに認定資格的なものが貰えるみたいです。短めのところでは卒業までに3日間とか2週間というところがありました。


そんな人に身体を預けるのは不安以外の感情は湧いてこないんですけど、中にはそのまま学校的なところが経営している整体院で働けるところも多いのでそこで腕を磨いてもいいんじゃないでしょうか。

なお、学校なんて行かないでも整体のお店は出せます。学校に行って民間の発行している認定資格を取ってもいいし、取らないでもいい。整体師は名乗った瞬間から整体師です。


くどいようですが、僕がお客さんだとしたらいくら安くても「無資格」「民間資格」のお店はハズレの可能性が高いので避けます。無資格の方でも、もちろんいっぱい勉強してちゃんとしている人も、尊敬できる人も沢山います。僕がどう頑張っても敵わないような凄腕の人もいます。でも確率の問題としてハズレが多くて、背骨の棘突起という真ん中を強く押されて苦しんだり、何ともなかった首を痛くされたという経験があるのでオススメはしないようにしています。


もし整体師になってみたいという人がいたら、ちゃんと国家資格を取ってからその道に進んだ方がいいと思います。今はグレーで許されている無資格整体もいつ違法になるかわからない。解剖学などを学んで危険じゃない方法を取れる。本当に誰かの役に立ちたいと思うのであれば、ですけど。

まとめ

  • 通うお店は慎重に選びましょう
  • 意外と儲からないよ
  • ライバルが多すぎる
  • お店開くならめっちゃ慎重に
  • 無資格のところはオススメしない
  • 整体は海外の手技療法の訳語
  • 整体は法律の網をかいくぐるための言葉
  • 整体は手技全般を指す言葉
  • 整体はやってるお店や人によって様々
  • 無免許でマッサージしたらダメ
  • 免許無駄になるの悔しい
  • 本気でやるなら資格取りましょう

今回のお話は以上です。

このブログでは肩こりや腰痛にお悩みの方が少しでもラクになるような情報をお伝えしていきます。次の記事もご期待ください。

免責事項的なやつ

基本的に情報は精査した上で提供いたします。だけど、医学的、科学的根拠に欠ける自分の経験上の話なども含めることが多々ありますのでご容赦ください。

また掲載したセルフケアを行うとき、痛みが出る、痛みが増すようなことがあれば直ぐに中止して、医師の診断を受けてください。これを読んで実施したから症状が悪化したという場合も責任を負うことができないので、その辺だけは十分に注意してください。