
温石(おんじゃく)セラピー概要
大理石の小石を詰めたホットバッグ・玄武岩のホットストーン・ハーブボールの3種を駆使した優しく温かな至極のリラクセーションです。
温石(おんじゃく)は名前の通り温めた石のことですが、東洋医学では暖を取るという役割だけでなく、熱熨法(ねついほう)と言って寒湿に由来する痺れなどの症状の治療道具として利用されてきました。特に石を用いるものは「蔵身法」と呼ばれ古くから民間にも広く伝わる癒しのひとつ。
温石セラピーでは2種類の石を使います。大理石の小石と玄武岩のホットストーン。
小石は2cmと5cmの2つのサイズ。お湯と一緒に小石を詰めたアイシングバッグを軽く押し当てるように転がしてマッサージをしていきます。ゴロゴロとした小石の質感は優しい刺激と温かさを身体の奥まで伝えます。
小石のホットバッグはストレスで硬くなりがちな鳩尾やお腹まわりに最適。肋骨の裏側の横隔膜や内臓まで温かさが伝わります。小石による穏やかな刺激と温かさ。そこにゆったりとした大きな呼吸が合わさると、まるで何かがほどけていくような感覚。
また大理石のもつ「過剰な感情・思考を抑える」力でゆったりとできる上、ゴロゴロ刺激で筋膜までも緩めることができます。
背中や四肢は温感クリームを塗布して玄武岩のホットストーンでのマッサージ。指圧のようにホットストーンを押し込む方法や両手に持った石を挟み込んで圧迫する方法、大きめの石を滑らせるようにする方法などを駆使。
適度に温めたハーブボールは顔やデコルテ。肩首や腕にも使います。季節により使うハーブが異なりますがほうじ茶をふんだんに使った和系ハーブボールがメインになります。
終わったあとはスッキリとした爽快感も味わうことができるでしょう。最後は熱さが抜けたあたりで数分、目を閉じてゆっくりと身体を休めてもらって終了です。
石の持つ力
古来から石には力が宿るとされています。
日本でも石を守り神として畏れ崇めたり雨乞いの儀式に使っていた歴史があります。現在でも要石のように地震を防いでくれると信じられている石もあれば、逆に触れることで良くないことが起こると伝わる石もあります。
チベットのカムパという民族は創造神が石から生まれたと考えていて、現在でも石をとても大切に扱うそうです。
面白いことに言語や文化が違っても「石に力がある」「石に何かが宿る」と信じられている伝承が世界中にあるのです。
現代ではあまり実感することはないけど、自然と一体となって暮らしていた古代では石の力をもっと敏感に感じ取れていたのかもしれません。
温石セラピーでは大理石の小石と玄武岩を使っています。
【大理石】には不純物を中和する力があるとされています。取り扱いが難しいほどの力があるわけではありませんが、触れていると頭がクリアに穏やかになり、心配事やイライラなどの感情を抑制して、ゆったりとした心地にさせてくれる石です。心配事やイライラはストレスの元となります。それを抑制して心穏やかにリラックスできるので施術にはピッタリの石です。
【玄武岩】は生命力を高め困難を寄せ付けない力があるとされています。マグマが急激に冷やされて固まった岩石なので非常に緻密・堅固な組成となっています。触れていると自信や活力を与えてもらえる石です。心身ともに疲れ気味のときにはぴったりかもしれません。

ごろごろ小石は岩盤浴がきっかけ
温泉やサウナが好きなので休みの度に近県の温浴施設巡りをしているのですが、たまたま行ったところでは岩盤浴が充実していて、せっかくの機会なので岩盤浴をやってみることにしました。
岩盤浴のエリアでは部屋がいくつも用意されていて、温められたスベスベの石床に寝る部屋と小石を敷き詰めた部屋がありました。
小石タイプの岩盤浴は初めてだったので、ワクワクしながら試してみたところ温かくてとても気持ちがいい。というよりもスベスベよりむしろ小石タイプの方が温かさが伝わる気がする。
軽くウトウトしながら周りを見ると小石をひと掴みしてお腹の上に乗せている人がいました。不思議に思いながらも真似してみたらじんわりとした優しい温かさがお腹に浸透していくようで、とてもリラックスできました。
またちょっとしたイタズラ心で乗せた小石をお腹に軽く押し当てて、円を描くようにゴロゴロと回してみたら何かがほどけていくような感覚。その後は深い呼吸ができるようになり、肩の力もスッと抜けました。
「なんだったんだ。あれ」
そこからは色々資料を読み漁り試行錯誤して、何とかあの気持ちよさを簡単に再現する方法を考え、苦心して生み出されたのがこの[ 温石セラピー ]です。
進化系ホットストーン
セレブたちに注目され体調管理に利用されたことで世界中に広まったホットストーン。多くは温めたオイルと共にホットストーンを滑らせるようにマッサージしていくのが主流です。
しかしホットストーン単独では温かさの持続性が悪く頻繁にストーンを取り替える必要があったため、アイシングバッグに小石を詰めたものと併用するようになりました。
こちらは冷めにくいのでを軽く押し当てて転がすことでホットストーンよりも身体に熱を伝えやすく、またゴロゴロとした刺激はちょうどいいマッサージにもなります。
これはもう進化系ホットストーンセラピーと言っても過言ではないです(たぶん…)
内臓レベルの深部にまで温かさを伝えることができるので自律神経やホルモンバランスが乱れがちな方、冷えにお困りの方や筋肉疲労が強い方におすすめです。
施術にあたって
体調にもよりますが多くの方が多少の汗をかきます。そのままお出かけになる場合には多少メイクが崩れてしまう恐れがありますので簡単なメイク道具などがあると安心かと思います。
クリームを使いますので紙の下着類へのお着替えをお願いしています。なお施術者が男性のためご不安な場合はお着替えをせず、クリームをつけないドライでの施術にとどめることもできますのでお気軽にお申し付けください。
数分間ゆっくりと横になって休憩していただいたら終了となります。保湿成分の入ったクリームなのでそのままでも平気ですが一応タオルをお渡ししますので気になる方は簡単に拭き取ってください。
おすすめのセット/オプション
温石セラピーが含まれているメニュー
■温活セット
あし湯とよもぎ蒸し。そして温石セラピー。徹底的に温めまくる温活セットは秋口から冬場に大活躍。ちょっと長丁場になる欠点はあるものの温かいは正義なのです。寒い季節には体の外側からだけじゃなく内臓から温めるこちらのセットがおすすめ。実は夏に受けていただくのもすごく良いんですが夏場はあまり人気がありません…
【 あし湯(10分+簡単なフットマッサージ) + よもぎ蒸し(40分+休憩15分) + 温石セラピー (75分) 】
■超リラックスセット
温石セラピーの簡易版とヘッドマッサージが同時に受けられるセット。聞き慣れない温石セラピーのお試しとして選んでもらっても良いし、何より緊張がほろほろとほどけていく感じがとても良いのでおすすめ。
温石セラピーと相性のいいオプション
■キャビテーション ラジオ波
痩身オプションとしてキャビテーションとラジオ波を用意しています。でも痩身目的での利用というよりはラジオ波によるジュール熱を伝えることをメインに実施します。ジュール熱は凝り固まった筋肉を弛緩させたり血行の促進の作用があり冷え症の改善の効果が期待されています。