挙がらない肩には3つの対策で

四十肩/五十肩あるある

  • 上の物が取れない
  • 髪が洗えない
  • 服の袖を通せない
  • 夜中に痛みで目を覚ます

こんな感じでお困りの方はご相談ください。
(条件付きではありますが)当院の整体施術で痛みの軽減ができます。

短期では治りません

いきなり残念な結論で非常に申し訳ないのですが四十肩や五十肩が短期の整体施術で治ることはありません。しかしながら痛みの軽減であれば多少はお役に立てると思いますので、整形外科に相談をしながら整体を併用していただくことをお勧めしています。

ちなみに整体やマッサージのみですぐに治ったという経験がある方がいるとしたら四十肩/五十肩に似た肩の痛みや動かしづらさが改善しただけだと考えられます。そして治るとか治せると断言している治療院があるとしたらただの勉強不足か営業的な売り文句だと思います。

一般的に四十肩や五十肩と呼ばれる症状は正式名称じゃなく正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。関節軟骨や靭帯の蓄積したダメージによって引き起こされることが多いと言われています。腱板断裂や軟骨消失、石灰沈着性腱鞘炎など似てるようで全く異なる症状もあるため怪しいと思った際は必ず整形外科の受診をお願いします。

四十肩/五十肩の多くは、炎症期 → 拘縮期 → 寛解期 という経過をたどります。改善した時には2年近く経っていることも多いです。

炎症期は「施術を受けたら少しラクになるけど、しばらくするとまた痛くなる」ことが多いです。短期の施術では治らないというのは主にこの炎症期の問題があるからです。ちなみにこの炎症期の初期の急性期に下手に動かすと悪化する恐れがありますのでちょっとでも動かすと痛いときには整骨院・マッサージ等は控えて、当院、または整形外科にご相談ください。

四十肩/五十肩には何したらいいの?

まずは急性期を抜けているかをチェックします。少し動かしただけで痛みが強く出る・何もしていないのに痛みが出る・肩を触ると少し熱い。こんなときは残念ですが炎症期でも特に注意が必要な急性期を抜けていません。当院の施術で一瞬ラクになるかもしれませんがお金がもったいないので、この時期は整形外科に相談して炎症を抑える薬の処方やステロイド注射を受けてください。

この判断だけであれば代金をいただくことはありませんのでご自身で判断がつきにくい場合はお気軽にご相談ください。

急性期を抜けていれば当院でも痛みを軽減し可動域を大きくしていくことができます。

竹林堂整体院の四十肩/五十肩の施術は大きく分けて3段階。

STEP1:関節の隙間を空ける

肩関節を構成する筋肉や靭帯にダメージを受けると、そのダメージの修復過程でフィブリンという物質が生まれます。そのフィブリンはカサブタみたいに他の組織とくっつき合う性質があるため癒着を起こしてしまいます。関節包が癒着していると肩の動きに対応できなくなって痛みを発生させるんです。

そして肩峰という鎖骨と肩甲骨が合わさる肩の骨の端っこ。そのあたりが特に癒着の影響を強く受けて上腕骨と肩峰の関節の隙間が減ってしまいます。そしてスペースがないと後にちょっとお話する滑液包という袋がうまく滑らず肩の動きがどんどん悪くなってきてしまいます。そのため最初はその関節の隙間を空けることを考えて施術します。

STEP2:癒着を剥がす

肩の外側、肩甲骨と鎖骨が合わさる部分を「肩峰:けんぽう」と言います。その下に肩峰下滑液包とか烏口上滑液包や肩甲下滑液包など、わけのわからん名前の袋がいくつかあるんですが、それぞれの袋が肩の関節を保護するとともに滑らかでスベスベな状態を保つことで円滑な肩の運動を可能にしています。

四十肩/五十肩は急性期を抜けるとダメージの修復のために癒着を作ります。動かない方が治しやすいので体は良かれと思って癒着を作るんですが、そのままにしておくとそのまま固まって腕が動かせなくなるので癒着を剥がす必要があります。

癒着を剥がすときは少し痛いこともあります。主に狙うのは上腕骨頭。二の腕の骨の一番上のところです。この周りの癒着を前腕の操作や骨頭を動かすことで剥がしていきます。肩峰の下にある袋や上腕骨頭が自由になると動きはスムーズになり痛み方もだいぶ変わります。

STEP3:自分でできるようにする

全て自分でやることは難しいけど施術の一部は自分でもできます。肩の前側や横が固まっている場合にはお伝えするセルフケアだけでも十分痛みが取れます。痛みが振り返しやすい拘縮期はこのセルフケアで凌いでもらうこととなります。うまくやれていれば1ヶ月ぐらい空けてもらっても大丈夫です。痛くなったら、痛くなりそうならすぐにセルフケア。痛みを出しづらい状態にしながら日常生活を送りましょう。

ちなみにSTEP1~3を全てやっても痛みが戻ることがあります。特にじわじわとフィブリンが産生されてしまう炎症期は戻りやすいです。剥がしてもまた癒着を作ってしまうことがあるからです。

長期的な施術

完全に治るまでとにかく長くかかります。だからと言ってしょっちゅう通っていてはお金も時間も無駄になりますので、頻繁に通っていただく必要はありません。

まずは急性期を抜けたと思われるタイミングで一度ご来院ください。

1回の施術で痛みがなく腕が上がるようになる方も多くいますが、これまでお伝えしてきたように一時的な結果に終わることがあります。だからこそ当院の施術を自力で再現できる効果的なセルフケアをお伝えしています。

少し痛くなったら自力でケアをする。自力のケアだけではうまくいかないときに当院を頼ってもらう。目安としてはひと月に1度ぐらいで様子を見せていただければと思っています。こんな感じで痛みをコントロールしながら急性期と拘縮期を乗り越えてもらっています。

早い方で半年。遅い方で1年程度で「セルフケアも全くいらない」状態となります。余談ですが僕は仕事を続けながら四十肩を治しました。普段はあまり痛まずに腕が特定の角度になったときだけ少し痛い。そんな状態で痛みのコントロールができていたのでたぶん誰にも気づかれてないと思います。僕はこんな感じでシレッと乗り越えることができたのできっと皆さまも同じことができると思います。

お任せください

竹林堂整体院なら解消されなかった厄介なそのお悩み、何とかできるかもしれません。

繰り返しのセルフケアと何度か通う必要があるため本当に何とかなるのか不安になることもあるでしょう。しかし少し先の未来を考えたときには、こういった方法で必要な部分に必要な施術を行なっていく事が一番だと信じています。

そしてしっかりと繰り返しの施術を受けることが「整体院をちゃんと卒業」してもらえるための秘訣だと思います。